コラム

築100年以上経った歴史ある建物の欠点を解消

西尾市_S様邸

今回リフォームをご依頼頂いたS様邸は築100年以上経った建物なので、色々な問題点がありました。

一つは昔増築した屋根から雨漏れをすることでした。
以前にも屋根屋さんなどに見てもらったことがあるとのことでしたが、複雑な形状の屋根納まりが理由で、ダイニングと裏口玄関の天井から雨漏れをしていました。

もう一つは床の排水の問題です。
敷地が東西に広く大きなお屋敷なので、大雨が降ると西側の敷地から大量の雨水が流れ、裏口玄関から建物の床下に雨が流れて行き、雨が降ると床下が湿気で傷んでいるのではないかと心配されていました。

上記の2点を根本的に改善することと水回りを一新したいというご要望で相談がスタートしました。

西尾市_S邸様
西尾市_S邸様_

まずは、内装を始める前に雨漏れを止めることを優先し、工事を開始しました。

元々の屋根は瓦でしたが、一部増築部の勾配が少ない場所は瓦を撤去し、雨じまいが良いガルバリウム鋼板の屋根をご提案しました。外観との相性も良く、町家建築に合うすっきりとしたデザインに仕上がりました。

また、床下の排水に関しては床組を壊して見なければ状態は分かりませんでしたが、まずはお庭の排水が家の中に入って来ない様に床下に基礎を設けました。

当時の建築物は基礎の石が置いてあるだけのオープンな床下の為、雨が降ると高い方から低い方へと流れていき、家の床下を流れていくという構造になっていました。

西尾市_S様邸

その為、基礎で雨をせき止め、集水できる桝をお庭に設置しました。

実際に床組を壊してみると台所の床下にコンクリートの集水桝があり、土管で道路まで流している構造でしたが、調べてみると実際には土管が詰まっており、道路の側溝までうまく雨が流れていない事がわかりました。そこで、急遽床下の配管をやり直すことになりました。

また、トイレや生活雑排水の配管勾配もうまくとれていなかった為、この機会にやり直すことが出来ました。将来に渡って排水のつまり等の心配が解消されたのではないかと思います。

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